「美沙、ちょっといい?」
「何?梨羽」
水平台学園中等部3年の美沙は、クラスメイトの梨羽から相談を受けた。
「ちょっと気になる男の子がいるんだけどさ…仮に土井岳斗くん、ってするけど、駅で見かけて、めっちゃタイプだからどうしようかな、って。バスケ部なのかな?いつもシューズケース持ってるんだけど。
美沙さ、1組の夢花ちゃんたちと仲良いじゃん?夢花ちゃん、恋愛の達人っぽいから相談してもらえないかな?」
「…って具合なんだけど。その土井岳斗くん(仮名)って、夢花、どう思う?」
「なんだその恋愛の達人ってw…あ、それはいいけど、梨羽ちゃんって、あれ、あの大門坂の方から通ってる子だよね?」
「そうそう。それがどーしたの?」
「…とりあえず、その土井岳斗くん(仮名)は違うと思うよ。梨羽ちゃんに伝えといて」
「えっえっどーして??」
なぜ、夢花は違うと言ったのだろう?
*夢花と美沙は水平台学園の仲良しです。
ですが、今回過去問は関係ありません。
*12月14日オフ会で出題した問題の焼き直しです。
テストプレイ(?)に参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました!!
転載元: 「n' connais rien de toi」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10109
*多分シューズケースに書いてあるイニシャルのアルファベットから、その仮名付けたんだと思うけど。違うよ。それ学校名。
「確か、梨羽ちゃん大門坂の方から来てるよね?」
「えっ そーだけど それがどうかした?」
「その男の子大門坂学院の子じゃない?…あそこさー 指定のスポーツバッグとか全部Daimonzaka Gakuinの『D.G.』ってイニシャル入ってるんだよね」
「あっ」
「それで土井岳斗って仮名で呼んでるんだと思うんだけど、それ、たぶん違うと思う」
「違うってそういうことか。…で、恋愛の方は?」
「そんなんわかんないしw
せめて直接相談に来てってことも言っといて?」