舞踏会に行けず、悲しみに暮れるカメデレラの前に現れたのは、筋肉魔法を極めし魔女だった。
彼女は、カメデレラのために素敵なドレスとガラスの靴とかぼちゃの馬車を用意しました。
一体どうやって?
…は別に魔女なのでどうにでもなるとして、なんでこんな事態になったのでしょうか?
*Q2 kUmaさんのオマージュです。
*Inspire元ネタがあります。
※9月30日でCindyは7周年!Happy birthday, Cindy!
※お祭り・茶番感のある、ちょっとネタ系の勢い問題です。
FAラインは流れを見て決めます。ご容赦ください。
※ネタ質、おしゃべり大歓迎です。
転載元: 「【HBC】【魔法ますか?オマージュ】and by the way, I'm goin' out tonight」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9926
*舞踏会。それは王子様にアピールするためのダンスコンペティションのこと。
そこで筋肉美を表現するダンスを踊ろうと決めたカメデレラは、自らの肉体を鍛えるために筋肉美魔女の力を借りた。
「でも、今年の舞踏会はいつもと違うらしいわよ!」
「そうそう、ただ可愛らしいドレス着て適当に踊ってればいいんじゃなくて、ダンスコンペティションで優勝しなきゃいけないの!」
「優勝したら王子様からのプロポーズと、お城が手に入るのよ!」
「でもどうする?ダンスのジャンルはなんでもいいらしいけど…」
そんな姉たちの会話を聞いたカメデレラは、悲しくなった。
出場者には、ボールルームダンスの全国優勝者もいる。
ロイヤルバレエ団の元プリマドンナもいる。
ブレイクダンスもポールダンスもラテンも日本舞踊もそれぞれ実力者が揃っている。
ダンスはほぼ初心者のカメデレラには、勝ち目なんてない。
「一緒にこれやんね?ボディビルフリースタイル」
悲しみに暮れるカメデレラに声をかけてきたのは、幼なじみの白雪姫だ。
元々はおしとやかで華奢なお姫様だった彼女は、うん、なんていうんだろう、マッチョ系マッスルプリンセスに変貌している。
「は?」
「カメデレラさ、ゆーても労働でこき使われてるから、体力はあると思うんだよね。だから鍛えればいけるって。私のトレーニングコーチさ、筋肉系美魔女なんだけど、まだ後1ヶ月あるから絶対体作れると思うよ?最終的にはちょっと魔法の力借りるとして、やっぱりある程度は自前の筋肉もいるよね。」
「でもボディビルでしょ?ダンスじゃないじゃん?」
訝しげなカメデレラに白雪姫が動画を見せる。
なるほど、確かにこれはちょっとダンスっぽい。
これならいけるかもしれない。
それからカメデレラは、親友白雪姫と共に、毎夜筋肉魔女の元で筋トレとデモンストレーションの練習に励んだ。
昼間は過酷な家事労働があったが、それもトレーニングの一つだと思えば何の苦にもならない。
そんなカメデレラが、自らの肉体に見惚れながら、プロテインをあおるようになるまでには、1週間もかからなかった。
そして、ある程度筋肉魔法のヘルプもあったとはいえ、1か月で美しい筋肉が仕上がった。
そんなこんなで迎えた舞踏会当日。
「あなたたちなら大丈夫よ。その美しい筋肉を思う存分見せつけていらっしゃい」ということで、魔法で素敵なドレスとガラスの靴とかぼちゃの馬車を用意してくれた筋肉美魔女に背中を押され、いざ舞踏会に出陣した二人。
「肩に7人小人が乗るね!」
「12時すぎてもプロテイン!」
二人のパフォーマンスはウケにウケた。
結果、優勝こそ逃したものの、5位に入賞した二人は、特別賞としてお城を手に入れることができて大満足であった。
そして、仲良しの二人は、お城の広間に巨大な鏡を運び入れ、筋肉美魔女の指導を受けながら、その後も毎日筋トレに励みましたとさ。
〜おしまい〜
MV “Bejeweled” by Taylor Swift
あと、もちろん「マッチョがウリの白雪姫」。