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【二物衝撃No.8】willow if bitter, when helpless, wild rose

[亀夫君問題]

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こんにちは!
永遠の女子高生、まみたんだよ! 
えんまっちのところで、現世で成仏できない人とか、その他霊関係の諸々トラブルについて、いろいろバイト頼まれてるんだ〜♪

実は、最近、この公園で霊が悪さをしているって噂が立ってるんだけど、ほんとに霊の仕業なのかわかんないんだよね。


一緒に考えてもらえない?


*この問題は亀夫君です。
YES/NOで答えられない質問もできます。
*話せる相手はまみたんですが、他キャラが登場する可能性もあります。
まみたんの過去問背景は、「閻魔大王の下でアルバイトをしているギャル(霊)」ということ以外、必須ではありませんが、知っておくと少し考えやすい可能性はあります。


出題者:
出題時間: 2024年3月13日 0:08
解決時間: 2024年3月14日 22:25
© 2024 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【二物衝撃No.8】willow if bitter, when helpless, wild rose」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9515
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【質問するとわかること】
公園の花壇が荒らされている。
整備しても、毎月荒らされる。

花を取られるようになったのはちょうど1年前。
毎月13日に取られている。

取られるのは、公園の花壇の真ん中にある「花時計」の花だけである。
花時計には、そのあと数字に合わせて、12か月その月に咲く花が植えられている。

その花時計から花が取られているのに、花時計の所まで行く足跡がないので、「13日だし、霊の仕業ではないか」という噂になっているようだ。


これだけのことがわかると、花壇のあたりでうろうろしている少年「ミヅキ」(享年10歳)に出会う。

「ミヅキ」には足がない。よって霊であることがわかる。

「ミヅキ」に花の話を聞いても、否定する。
無理に聞き出そうとしても、機嫌を損ねてしまう。

【「ミヅキ」に聞いてわかること】
ミヅキは去年の11月12日、公園の近くの交差点で、交通事故で命を落とした。
ミヅキの家は、この公園のそばだ。

ミヅキの両親は、毎月月命日に、事故現場にお花を供えてくれる。

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ミヅキは両親にとても感謝している。
でも、霊になったミヅキにはお礼をする手立てがない。
でも、小さい頃からこの花壇に来ていて、ここなら毎月咲く花があると分かっていた。
それで、公園の花時計の花を両親に贈っていたのである。

「ミヅキくん…?」

(こくんとうなずく)

「お父さんとお母さんにお返ししてあげてるんだ。えらいねえ」

(首を横に振る)

「…わかるよ。ほんとは生きててあげるのがいちばんの親孝行だもんね〜。
私も親より早く逝っちゃった方だから、わかる。
うちはもうそろそろこっちに来てくれそうだけど、まだあとちょっとかかるかな。」

「あのね、ずーっとね」

「?」

「何かしてもらったらちゃんとお返ししなさいって言われてきたの」

「お父さんお母さんに?」

「うん。お父さんとお母さんは、毎月お花お供えしてくれてるから、なんかしてあげなきゃって。でも、僕、死んじゃったから、何もできなくて…もうおこづかいももらってないし…」

「そっかあ。ミヅキくんはやさしいねえ。じゃ、一緒にお話ししに行こ?寝てる時にお話ししに行くと、わかってもらえるよ」

「そうなの?」

「うん。一緒行こ?」

昨日、不思議な夢を見た。
1年前、交通事故で亡くした息子の夢だ。   

「1年間、お花ありがとう。僕のこと、覚えててくれてうれしかったよ!
僕は向こうで新しいお友達と楽しくやっていけそうだから、これからはお母さんもお父さんも、新しいお友達作って、楽しく生きてほしいな。
もうお花は持っていけないけど、いつもありがとうって思ってるから。」

流れる涙で目が覚めた。

それだけならそこまで不思議でもないかもしれないが、驚いたのは夫も全く同じ夢を見ていたということだ。
息子の隣には、明るい茶髪のロングヘアの、ちょっと派手目な女子高生がいたところまで一緒だ。


毎月あの子が亡くなった12日、私たちは事故現場に花を供えてきた。
すると、翌日の13日、必ず玄関に花が届いていた。

12月はビオラにケイトウ。
1月はスイセンにクリスマスローズ。

最初は、なんのことだろうと不思議だった。

私たちが毎月息子の現場に花を供えていることを知っている誰かが、置いていってくれているのかもしれないと考えたが、だとすると、なぜうちの住所を知っているのか。

5月はバラにカーネーション。
6月はシャクヤクにアマリリス。

花が少なくなる冬になっても、それは続いた。

ある時、私たちは、その花が「12か月に咲く花を植えた公園の花時計」に植えられているのと同じ種類の花だと気付いた。

そして、子どもたちの間で、「公園に花を摘みにくる霊」の噂が立っていることを知った。




心のどこかで、まさか…もしかして…と思っていた。

でも、どうやら、それは本当だったようだ。





ありがとう。
ミヅキのことはずっと思っているけれど、見守ってくれている気分がするよ。

これからも、よろしくね。


枕元にはパンジーとサフランが、なぜかヘアゴムで束ねて置かれていた。
ヘアゴムには、アカシアのような明るい色の長い髪が一本絡まったままだった。

まみたん:永遠の女子高生(ギャル)。享年17歳。閻魔大王のところでアルバイトをしていて、悪さをしていた元モデルの霊を更生させたりウミガメに執着しすぎて成仏できない老女に「Cindyあの世支部」を設立させたりしている。

ミヅキ:公園の近くで事故死した少年。享年8歳(2024年11月12日没)。優しくて親思い。





タイトル・タブタイトル:Basiaの”Yearning”より。
冒頭に「このような気分の時にはこの花を」と花の名前が列挙されてオフィーリア味があるのだが、おそらくフラワーエッセンスの効能のことか。
旅心に駆られてあてどなく一人さまよっていた主人公が、「あなたの心に居場所を見つけた今では、もうどこか他の場所には憧れない」と歌うリリックス。

花:一応何月に何の花が咲くかは調べましたが、誤差はあるかもしれません。
パンジーの花言葉は「私のことを思って」サフランは「陽気」「喜び」。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy