教育熱心で、常に生徒たちのことを思いやる、美しく礼儀正しい美魔女教師、冬咲華(ふゆさき・はな)。
エレガントにサンローランを着こなす、上品なレディーだ。
そんな彼女が、合宿の翌日から生徒に「蛇」と呼ばれるようになったのは、どうしてなのだろう。
礼儀作法には厳しいものの、意地悪なところなどない理想の教師だし、旧姓やハンドルネームに蛇やそれにまつわる言葉が入っているとか、蛇に外見が似ているとか、パイソン柄が好きだとかいうわけでもない。
*「悪ますか?」Q13セルフアレンジです。
転載元: 「【二物衝撃No.6】&旧【悪ますか?オマージュ】like my snakeskin Saint Laurent」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9503
*合宿先の朝食で出た食べにくい温泉卵。
マナー講師でもある彼女の一挙手一投足に生徒の視線が集まる中、彼女は丸呑みした。
水平台学園茶道部は、顧問の冬咲華先生に連れられて、合宿に来ていた。
冬咲先生は、マナー講師も務める茶道の師範だ。
合宿先の朝食バイキングには、温泉卵が出ていた。
「温泉卵!大好き💕!」
「美味しいよね〜。でも、崩れて黄身がべちゃーってならない?」
「うん…確かに…」
もちろん,普段だったら、黄身が割れても気にせずお出汁ごと啜ればいいと思っている生徒たちだったが、今日は目の前に冬咲先生がいる。
「なんです、あなたたち!水平台学園茶道部ともあろうものが!」
と注意されかねない。
「あ!冬咲先生がどうやって食べるか見とかない?それと同じようにすれば良いよ!」
「そうだね〜でも取るかな?」
生徒たちがこそこそ話しているところに、冬咲先生が戻ってきた。
トレイには温泉卵が乗っている。
冬咲先生の手元に生徒たちの視線が集まる。
…と、次の瞬間、冬咲先生は温泉卵を丸呑みした。
息を飲む生徒たち。
誰かが、「蛇…」と小声で呟いた。
みんな笑いを堪えるのに必死で、泣きそうだった💦