殺人を犯してしまったウミオ。
死体が発見されてない段階でウミオが自首したのは、彼が死体を桜の木の下に埋めたからである。
一体なぜ?
*Q5 白石コーソーさんのオマージュです。
転載元: 「【桜ますか?オマージュ】I wanna lay like this forever」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9500
*人が誰も来ないような辺鄙な地にある、妻との思い出の桜の木の下に妻の遺体を埋めたウミオ。しかし、その桜が「知る人ぞ知る桜の名所」として報道されているのを知り、花見客に妻の遺体を踏みにじられるのが耐えられなかったウミオは、自首することにした。
「刑事さん…妻とはね、もう50年の付き合いだったんですよ。だから、日々病気に苦しむ妻の姿を見るのが辛かった。
殺してくれと何度も頼まれました。
ずっと断ってきたのですが、とうとう限界でした…もちろん、私のしたことが殺人であることは承知しています。
そんなことで、罪が軽くなるとは思っていません。」
「『自分が死んだら、海亀村の山奥にある桜の木の下に埋めてほしい』それが妻の希望でした。
昔、二人でドライブ中に偶然通りかかった、人里離れた、誰も知らない場所にある桜です。
それはそれは見事なもので、私たちのお気に入りの場所で、毎年そこに桜を見に行きました。
だから、妻の願いを叶えてあげることにしたんです。
辺鄙な場所だから見つからないだろうとか、そんなことを考えたわけではありません。
それが妻の希望であることは、この妻の自筆の日記を見ていただければわかると思います。」
「ずっとこのままでいいとは思っていませんでした。
桜の季節が来て、妻と二人ひっそりと桜を楽しんだ後は、いずれにしても自首しようと思っていたのです。
ですが、そんな時、たまたま駅の観光ポスターを目にしたのです。この海亀村を、知る人ぞ知る桜の名所として紹介するポスターを。
もし人がたくさんやってきたら、妻の遺体の上を人が通ることになります。
酒を飲んだり、騒ぐ人も出てくるかもしれません。そんなことは私にとって耐え難いことでした。
だから、予定より早く自首することにしたのです。
これも何かの運命だったのかも、しれませんね。」