伝書鳩レースが趣味のパロマ。
そろそろ結婚相手を見つけたいと思ったパロマは、婚活パーティーでロッコと知り合った。
その結婚式で、パロマは、自慢の鳩を飛ばすことにした。
鳩を飛ばすのは、結婚式の演出としてはさほど珍しいものではない。
だが、パロマが鳩を飛ばしたことで、結婚式は台無しになってしまったし、結局結婚自体も取りやめになってしまった。
どうしてだろう?
転載元: 「【二物衝撃 No.EX】has turned your spirit to a dove」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9086
*ロッコの二股の証拠となる文書や写真、指輪などを鳩に付けて、ロッコと他の女の結婚式に送りつけたから。
鳩が何より大好きだったパロマは、婚活サイトでロッコと知り合った。
鳩より好きになる男に初めて出会えた。
鳩を飼いながら、二人で一生一緒に過ごしていけると思っていた。
ロッコが、「ごめん、君とは一緒になれない」と言って姿を消すまでは。
そう、ロッコは二股をかけていたのだ。
選ばれたのは、もう一人の女。
許さない。
パロマは自慢の鳩にラブレターを付けて送った…ロッコがパロマに送ったラブレターを。
それ以外にも、写真、”Rocco to Paloma(*日付入り)”と刻まれた指輪、さらに、こともあろうに、パロマがロッコにお金を貸した時の借用書(もちろん返済されていない)まで付けて送りつけた。
自慢の綺麗な鳩たちが教会の廊下を飛び、神父に「メッセージ」を届けるところを想像するだけで、胸が空くような思いだ。
その自慢の鳩たちは、夕方にはみんなきちんと帰巣した。
よしよし、みんなたっぷり餌をあげるよ。
やっぱりお前たちが一番だ。
なお、その後、二人の結婚は破談になったようである。