会社帰りに階段から転落した女。
あれから1年以上が過ぎた。
怪我も完治し、労災も降りた今、喉元過ぎればなんとやら。
今では再び、自慢のトゲトゲスタッズ付きレッドボトムスティレットパンプス(靴)を履いて、通勤時に猛ダッシュをかけるようになった。
しかし、慌てているとろくなことがない。
(うわっ、やばっ…痛っ!)
ヒールが挟まり、シンデレラさながら靴が片方脱げてしまった女は、勢いで片足裸足のまま数歩歩き出してしまった。
と、そこに颯爽と現れたのは、王子ならぬイケメンサラリーマン。
脱げた片方の靴を掴むと、シンデレラ女の背中に向かってそれを投げた。
程なくして脱げた靴を履き直した女は、なんて気の利く優しい人なのだろうと、キュンとなったという。
女が靴を投げつけられるのが好きなドMでないとしたら、なぜだろう?
転載元: 「労災シンデレラ returns」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/8481
*エスカレーターに乗っている女に向けて、取り残されている靴を投げた。
女の靴が脱げたのは、よりによって上りのエスカレーターに乗る直前。
勢いでそのままエスカレーターに乗ってしまった女。
エスカレーターは、トゲトゲスタッズ付きレッドボトムスティレットパンプス(靴)を片方だけ残し、無情にもどんどん上昇していく。
幸い人の少ない駅だったので、女の後ろに人は乗っていなかったが、そこからエスカレーターを逆行して駆け下りるのはきつい。
ましてや片足が裸足の状態だ。ギザギザのエスカレーターステップ上を歩くのはかなり痛い。
このエスカレーターは長いことで有名だ。
でも仕方ない。一旦上まで行ってまた降りてくるしかないのか。
そう女が諦めていると、通りがかりのイケメンサラリーマンが、靴を放り投げてくれた。
靴は女の所までは届かなかったが、女の乗っているステップの5段ぐらい下に乗っかった。
無事上の階に着き、靴を回収できた女は、サラリーマンの機転にちょっとキュンとなった。
なお、そのサラリーマンはそれをきっかけに競馬を当てることができたとかなんとか。