「鳥居課長、めっちゃ美人の20代の彼女と同棲してるって聞きましたよ?写真ないんですか?」
私がジムで知り合ったルゥと付き合っているってことは、割と早く部下に知れ渡った。
LGBTQに理解がある社風だからか、みんな素直に受け入れてくれているのはありがたい。
「これ」
「え 若っ 可愛っ やばくないですか?アイドルとか?」
「…って、会社でルゥの写真見せたら言われたんだけど」
「やっぱり?うれしー💞もっと可愛くなれるよう、ダンスも練習しようっと…あ、今回の振り付け、なんか楽しいよね?」
私たちは、ジムのbailamixというダンスのクラスで知り合って、家でも二人で練習している。
「確かに。ジェスチャーみたいな振りが多いかも」
「エアギターじゃなくてエアバイオリンとか、フォトフレームとか。あの弓を引くみたいなアクションは何?」
「ああ、あれ、キューピッドって曲だからね」
「あーそーなんだー。さすが美蘭さん。あ、だけど一個だけわからない振りがあるんだよね…あれ、なんの意味なの?」
「えっt」
私はちょっと寂しくなって、黙ってしまった。
「もしもーし 美蘭さん どうしちゃったのぉ? もしもーし」
*なぜ主人公が寂しくなってしまったのかを当ててください。
*一人称問題文ですが、普通のウミガメです。
*シリーズものですが、過去問を見なくても解けるように、設定・背景をを書き込みました。
(一応リンクも貼ってます。)
転載元: 「just wanna dance alone」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10286
*若い子には、電話のポーズ(握りこぶしから親指と小指を立てて耳に当てる)がピンとこないという、ジェネレーションギャップ。
「もしもーし 美蘭さん どうしちゃったのぉ? もしもーし」
「それだよ」
「え?」
「『もしもし』の電話のポーズ」
「なんで電話がそれなの?これ(四角い物を親指とそれ以外の4本で握るようなポーズ)』じゃないの?」
「会社に固定電話とかないの?」
「あーーーー 言われてみればある。でもほとんど出ることないかな。たいていメッセージかメールだし、電話の時も、担当のスマホに直電」
「だよ…ね…」