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キヌタのかくれんぼ

[亀夫君問題]

こんにちは!僕はタヌキです。

でも、最近はよく人間の男の子に化けて、本物の人間の男の子達と、近所の公園でかくれんぼをして遊んでいます。

元々名前はないのですが、人間の子どもたちには「キヌタ」と名乗っています。

で、今日はジャンケンで負けた僕がかくれんぼの鬼役をしているのですが、あと一人だけ、どうしても見つからないのです。

まさか、勝手に帰ってしまったのでしょうか?

でも、僕の動物的な勘では、まだ近くにいる気がするのですが……。

そこまで広い公園でもないのに、何だかおかしいです。

どうか、僕を助けてくれませんか?


※この問題は亀夫君問題です。YES・NOで答えられる質問以外も出来ます。
※キヌタに質問・説明・指示などをして、キヌタの疑問を解決してあげてください。
※ただし、相手はタヌキなので、分からないことも多いです。
※Cindyとは思念とかテレパシーのようなもので繋がっているという設定ですが重要ではありません。


出題者:
出題時間: 2025年3月20日 20:33
解決時間: 2025年3月20日 21:35
© 2025 光四 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「キヌタのかくれんぼ」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10273
タグ:

簡易解説:トイレの建物の裏にいる白いハトが、実は隠れているトバ。キヌタと同じく、人間に変身する能力を持っている。


詳細解説(また長いので注意です)↓

キヌタは変身の能力を持つタヌキで、問題文で言っているように人間の男の子に化けて子供たちとかくれんぼを楽しんでいる。

特に普通の人間の子が持つような住所とか家族とかはないのだが、他の子供たちはそういうことは特に気にせず、近所の子の一人として仲良く遊んでいる。

帽子をかぶっていて、その下に隠してある葉っぱを頭から離すと変身が解除され、タヌキに戻る。

普段、ジャンケンで勝って隠れる側になったときには、鬼役になった人間の男の子に見つかりそうになっても、タヌキに戻ってやり過ごすなどという、結構ズルいこともしたりしている。野良犬や野良猫とあまり変わらないぐらいにはタヌキが頻繁に出没する地域なので、公園内でタヌキを見つけても子供たちもそれほど不思議がらない。キヌタが隠れるのに飽きると変身を解いて見つかったり、そんな日々を過ごしていた。

この日、キヌタは最初のジャンケンで負けて鬼役になり、100数えたあと、子供たちを探しに行った。

すべり台の上、木の陰、自転車置き場、草むらの中、トイレの建物の裏。6人中5人はわりとすぐ見つかったが、あと1人がどうしても見つからない。見つかった5人は広場で待機し、キヌタだけで探しに行っている。

しかし、普通に探しても見つかるわけがないのだ。

あと1人は、キヌタと同じように、変身能力を持つ人間以外の動物が人間に化けて、人間のフリをしていたのだから。

そのあと1人「トバ」は、ギンバト(マジックショーとかに用いられる少し珍しい白いハト)が人間に変身した姿。そのことを、キヌタは知らない。

しかしトバのほうは以前、キヌタが公園でかくれんぼで隠れている最中に変身を解いてタヌキに戻るズルをしていたのを、空から目撃したことがあり、人間に変身する能力を持つ動物の仲間を見つけて嬉しく思うと同時に、キヌタのズルに少し怒りもした。

トバは昔、手品師に飼われてマジックショーに用いられていたが、マジックに使われるうちに人間への変身能力が身につき、気がつくと手品師の元を離れて野良のハトになっていた。変身能力が身につく過程で記憶に変化があったのかもしれない。しかしトバの細かい事情は今回あまり関係なく、重要なのはキヌタと同じような変身能力持ちがいるという点。

キヌタはズルをしていたことはちょっとバツが悪いので、Cindyの人達にそのことをすぐに話そうとはしない。少し追及する必要がある。

トバは、変身能力仲間であることをキヌタに教えたいと思うと同時に、キヌタを少し懲らしめようともした。

具体的には、トバも人間に変身し人間の男の子のフリをしてキヌタたちに近づき、一緒にかくれんぼをし、キヌタが鬼になった際、公園内でも特に人目につきづらいトイレの建物の裏側に隠れ、変身を解除してギンバトに戻る。トバはポケットに入れている葉っぱを取り出して手から離すと変身が解けてハトに戻り、くちばしで葉っぱをくわえると人間に変身出来る。

そしてキヌタがやってきても、ただのハトのフリをして、しばらくキヌタを困らせる。

ギンバトは日本では珍しい種の白いハトで、基本的にマジックショーぐらいでしか見かけず、こんなところに野生でいるのはやや不自然だが、キヌタはもちろんそんなことは知らない。

キヌタは人間の子どもたちの名前まで覚えるのは難しく、あと一人見つからない子の名前も忘れている。既にキヌタに見つけられて公園の中央に集まっている他の5人の普通の人間の子供たちに、あと一人の名前を聞くことはできる。「トバ」という名はヒントになりうる。

困ったあげくキヌタがCindyの人達に協力してもらい、トバの名前を聞いたり、ハトの色が真っ白であることなどから本当に野生なのかと疑ったりして、トバの正体に勘づいたあたりで、ようやくキヌタに正体を明かす。全く人目につかない場所で、ギンバトから人間に変身する姿を見てもらい、キヌタを少し懲らしめようとした目的も明かす。

キヌタも反省し、今後はズルをせずちゃんと真面目に男の子たちやトバとかくれんぼで遊ぶことを約束するのだった。


キヌタ「でも驚いたなあ、僕以外にも人間に変身出来る動物の子がいたなんて!」

トバ「ちょっ、キヌタ君、声が大きいよ……」

キヌタ「ああ、ごめん、つい……。でも、また僕たちと遊んでくれるんだよね?」

トバ「それはもちろん!また明日も遊ぼうよ!」

キヌタ「うん!じゃあ、また明日!」


キヌタ「Cindyの皆さん、ありがとうございました!
もしかしたら、あなたの身近にも、人間のフリをして一緒に遊んでいる動物の子がいるのかもしれません……なんてね?」


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy