ある男が登山に出かけた。夕暮れが近づいてきたため、近くの村で宿を探し、一軒の民宿に泊まることにした。宿の主人は寡黙ではあったが、親切な人物だった。
しばらくして、一人の老人が宿にやってきた。老人は数言交わした後、その場で息絶えた。
転載元: 「山奥の悲劇」 作者: にーたー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10233
宿の主人は、かつて悪名高い指名手配犯であり、数え切れないほどの人間を殺してきた。そのため、銃の腕は非常に優れていた。十分な金を稼いだ後、整形し、名前を変えて、山奥でひっそりと余生を送ることにし、小さな民宿を営んでいた。
しかし、その日、彼の前に現れた宿泊客は、かつて何度も対決した老刑事(登山客)だった。容姿こそ変わっていたが、声までは変えることができない。宿主は正体を悟られぬよう沈黙を保つしかなかった。
そこへ、隣人である老人が挨拶にやってきた。そして刑事の目の前で、宿主に向かって「どうして何も喋らないんだ?」と問いかけた。
その瞬間、宿主はもう誤魔化しきれないと悟り、即座に銃を抜いて出口の近くにいる老人を射殺し、刑事もその次に殺害したのだ。