仕事に行くある日の朝。
1階のマンションの玄関まで降りて来た女は、ある音楽が聞こえてきたことで、いつも仕事に行くのに利用する駅がある右方向ではなく、左方向に向かって歩き出すことにした。
なぜ女は左に向かって歩き出したのだろう?
転載元: 「step outside, 'cause summertime's in bloom」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10051
*ゴミ収集の車のメロディーが聞こえてきたので、自分のマンションの回収には間に合わないと分かった女は、まだ回収されていない左側のマンションのゴミ捨て場にゴミを捨てに行った。
息をするように部屋を散らかす、片付けられない美女ことファッショニスタカメコ。
しかし、部屋は散らかしても、ゴミは溜めないことがポリシーだ。
いつもゴミ捨ては夫のラティーオの仕事なのだが、今日はたまたま不在だ。
仕事に行く途中で捨てて行こうと、燃えるゴミの袋を2つ携えてマンションの1階まで降りる。
しかし、そこで無情にも聞こえてきたのは、ごみ収集車の明るいメロディー。
カメコのマンションのゴミ捨て場は空っぽだった。
茫然とするカメコ。
これをもう一回上まで持って上がって置いてこなきゃいけないのか?しかも次のゴミの日まで?
ふと目をやると、同じ道に面したマンションでも、左の方にあるマンションのゴミはまだ回収されていないみたいだ。
ゴミ収集車のルートの関係で、カメコのマンションの回収は早い方のようだ。
本当は自分のマンション以外のゴミ捨て場にゴミを捨ててはいけないことぐらいわかっている。
でも今日ぐらい許してもらえるよね。
次からは気をつけるから。
まだ収集車が回ってこない左方向のマンションに向けて、こっそり走り出すカメコであった。