嘘をつくと鼻が伸びる呪いを妖精にかけられた、木偶人形のピノッキオは、いつもみんなのわらいものでした。
ピノッキオはそれが嫌だったので、嘘をつかないようにしてきました。
ところがある日、ピノッキオは思わず嘘をいってしまいました。
当然のようにピノッキオの鼻が伸びていきます。
ところが、その日からピノッキオは再び嘘をいうようになりました。
そして周りの人たちも、ピノッキオが嘘をいうことを望むようになりました。
いったいなぜ?
転載元: 「俗説・ピノッキオ」 作者: リュウキ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/297
その日、ピノッキオはある少年から逆に嘘をつかれた。
それを本当だと思ったピノッキオが少年から聞いた話をしたところ、ピノッキオの鼻が伸びたのだ。
そう、ピノッキオ本人も気づいてなかったのだが、
たとえピノッキオ本人がついた嘘ではなくても、ピノッキオが言えば鼻が伸びるのだ。
これに目を付けたのが警察。
彼らはとある事件の容疑者の供述をピノッキオに言わせてみたところ、
見事に鼻が伸び、それが嘘だということがわかった。
それからというもの、ピノッキオはどんな嘘も100%見抜く、「生きた嘘発見器」として、
嘘を言いながら人々の役に立ったのである。