白雪姫のあまりの美しさに絶望したこの国の女王は、お付きの狩人に、白雪姫を殺してその肺と肝臓を捧げるように命じた。
しかし、狩人は白雪姫を殺すことができず、代わりにイノシシの肺と肝臓を持ち帰って女王に見せた。
ところが、女王は一瞬でそれが白雪姫の肺と肝臓ではないことを見抜いた。
いったいなぜ?
転載元: 「異説・白雪姫」 作者: リュウキ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/294
実は、この国の女王こそが白雪姫である。
ただし、今の女王は、昔とは比べられないほど年老いてしまっていた。
美しい白雪姫とは、女王の若かりしころの姿なのだ。
その事に絶望した女王は、お付きの狩人に白雪姫を殺す=自分を殺すように命じ、その肺と肝臓を神に捧げるように言ったのである。
しかし、狩人は白雪姫=主人である女王を殺すことができず、神に捧げる肺と肝臓はイノシシのものを代用した上で女王に渡したのである。
でも白雪姫=自分は生きている。
女王はそのことを知っているから、それが白雪姫の肺と肝臓ではないと見抜いたのである。